お惣菜のショーケースをカウンターの内側でいじってると、ガラスの向こうに「通りをひとが行き交う」のが透けて見えます。
大抵はそのままおぼろげな景色としてピントが合うこともなく過ぎていくのですが、ときたま気になって作業は中断して頭をあげチラと眺めることがあります。
ことしは梅雨らしい梅雨になって、雨がわりかししっかり降ってくれた印象です。
それで、子どもさんが「傘をさすこと自体」をよろこんでいる姿をときたま見かけたときは、ほんとうに尊いなーと思わされるわけです。
大人になると、「好きな傘を注文してやっと届いた日(の雨)」だとかは、まあうれしいのかもしれませんが、どちらかというと「雨降り」の大変さが先に立って、それに気を取られすぎてしまうというか。
他のすてきなことが(店主矢野の場合は)目に入りにくくなるような気がします。
でも、気に入った傘(その子たちのお気に入りポイントが何かはわかりませんが)を差すことができる(今日は雨がふっているから!)という嬉しがり方を見るにつけ、「今の今大事なこと」に直接向き合える姿に、本当にすばらしいなと感じさせられる次第です。
先日などは、「雨の中、傘さしてスキップ」してる男の子がいて、もう①雨のたいへんさ、②傘の重さ、③長靴だから足元の不安定さ、などいくつもハードルがあるのに、「スキップってたのしい」が一番に来ているってすごいなーと短い時間ではありましたが、深く感動しては、ナベを洗いに厨房へもどったのでした。店主矢野
雨降りもまたよし
2026年7月16日
