ふっくるでは、羽釜(はがま)でごはんを炊きます。
昔風の鉄でできた「かまど」をコンロにのせて、でっかい釜をかまどの上にはめ込んで、ガスの強火でごうごうと炊飯します。
「はじめちょろちょろ・なかパッパ」と言いますが、炊飯中も水蒸気の圧力が抜けないように、釜に乗せる「フタ」は厚さが10センチ以上あり、けっこうな重さがあります。
さきほど「かまどの上に釜をはめ込んで」と申し上げましたが、このとき「かまど」にひっかける「はね」が釜の腰の辺りに1周ぐるりとついておりまして、それでこの釜を「羽釜」と呼ぶようです。
電子ジャーと違い、ガス釜の強火で炊くごはんは、かまの底に「おいしいおこげ」がつきます。
これはガス釜炊きならではの現象です。
ある香りをきっかけに、なつかしい昔の光景がよみがえるといったことは、みなさんおありかと思います。
人によっては、おこげの香ばしい香りが「なつかしい昔の景色」を思い起こさせることもあるのではないでしょうか。
自分も炊飯をかけるたび、子供のころ、いなかの祖母の家に遊びに行ったときの、ごはんができるのを待っていた時の様子が、毎回ありありと浮かんでくるのを押さえることができず、いつも手元に集中できません涙。
提供の際は食べにくそうな部分は外しておりますが、気になる方はおっしゃってください。
おいしい「おこげ」
2025年6月9日
