愛着がでて売る気になれない…

お店で手作りシロップのドリンクを提供しております。
去年が最初の年で、ご近所の伝説的なブルーベリー農園である「島村農園」さんの果実を使わせていただくブルーベリーシロップをはじめ、いくつかのフルーツシロップを提供いたしました。

今年は夏を前に「梅シロップ」の仕込にチャレンジしています。

ブルーベリーだけはオリゴ糖にひたして時間を待つ方式でお作りしていますが、他のシロップは基本的に、作ろうと思ったらその日に完成できる「煮だす」タイプの製法を取っています。

梅の場合はそうもいかないので、お砂糖に果実を漬けこむ方式を採用しました。
この方式を基本的に採用していないのは、ひとえに時間がかかる点にあります。
お店で商品として出さなきゃならないので、完成まで時間が掛かりすぎて、店頭で消費する量と新たに作り足すタイミングのバランスを取るのがとてもむずかしいのです。

そんなわけで、自分としてはめずらしく、1か月は漬け込む計画で梅シロップの製造をはじめました。
伝統的な製法にのっとり、クーラーボックスと保冷剤で「冷やしすぎない程度の低温」に温度管理しながら、毎日朝晩と梅シロップのビンをふりまわしては眺めます。

自分は性格もざっくりしている方なので、振り返ると今までこんなに毎日なにかの世話をしたこともありません。
やがて1週間がたち、2週間がたち、次第に梅シロップが飲み頃に近づいてきているのを感じもします。
しかしながら、自分のなかに「不思議なある感情」が立ち上がるのを押しとどめることができませんでした。
つまり、こんなに毎日手をかけて、ある種、育てた、まあ言うならば「かわいい」梅シロップを、いかに大切なお客さまにたのしんでいたたくためだからとは言え、自分の手元から離してまでご提供させていただかねばならない重大な理由が、あるのだろうか、と!。

このまま無事シロップが完成してくれたら、6月下旬には商品になっている可能性が高いです。
自家製梅シロップソーダをご注文のお客様に、店主がドリンクを提供するとき、目にきらりと光るものがあったならば、それは無事に販売できてうれしい、という感情からもたらされた涙ではないのかもしれません…。
(失礼しました、冗談です。ぜひ夏は梅シロップソーダをお試しください。心よりお待ちしております)店主矢野

去年のブルーベリーソーダ

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